てきさす
渋い。
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「てきさす」
金沢カレーのダークホース。
昔ながらの洋食屋ベースでカレー、ピラフ、スパゲティをメインに定食も充実。
内装はオールドな喫茶店の趣き。
ジム明けでランチ営業に滑り込む。
15時少し前。
暑い外から店内に入ると、山下久美子の君は赤道小町が流れている。
昔の喫茶店の名残りか、音が良いのである。
蔵書(マンガ)のラインナップも渋くバランスが良い。
カウンターはパラパラ埋まっており、テーブルに通される。恐縮である。
しかし僕にはルーが少し濃厚。
次回はオムレツ入りを頼むのがよいかもしれない。
食べ進めるにあたり、少し変化が欲しくなると卓上にはマヨネーズがある。
半ばから投入するのが良い。
それを受けてお店が「もしお好みがあれば、。」という「思いやり」が「卓上調味料」としてそこにあるのだから。
てきさすは席数に対して、働いている人が多く感じた。
おそらく家族経営であろうが、旦那さん夫妻と娘さん?ともう1人。
ピークタイムにしても少し多いイメージである。
しかしてその謎はすぐに解けた。
食べながらランチ終了後のカウンターを見ていると、キッチンからどんどんトレーが重ねられていく。
トレーには整然と並べられた下処理済みの豚肉とエビが鎮座している。
これが「洋食」をバックボーンにもつ店の良さであろう。
¥800代のエビフライカレーはあるだろうが手仕込みのエビフライカレーは少ないのではなかろうか。
皿が空になると、おそらく娘さんが片付けに来てくれ、食後の飲み物を聞いてくれた。
灰皿をもらい、一服しているとアイスコーヒーが届く。
口をつけて驚く。
まさかの加糖ブラック。
実は普段は完全にブラック派である。
加糖は好みではない。
しかしながら、てきさすのカレーの後にはこの甘みが染み入る。
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