石引という町
未読ですが、。
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ここから先、石引というエリアを語っておくべきと思った。
金沢に戻ってき、とても気に入っている。
友達になった美大生に初めて連れて行ってもらったお店は「焼肉 大吉」
さまざまなバックボーンを持つ感性豊かな若者を「優しさ」「思いやり」「コスパ」で包み込むお店。
「ここをあなた達が第二の故郷と思ってくれると私も嬉しいんだよ。」
そういう想いが確かに感じられた。
そして、その時気になったのがおかみさんの挨拶「ようこそ」である。
入店時にも出店時にも「ようこそ」と声をかけてくれる。
「ようこそいらっしゃいました」
「またいつでも、ようこそおいでください」
という意味なのはわかるが、いささか耳馴れなかった。
この「ようこそ」という挨拶。実は石引エリアで長く経営されている複数店舗で聞くことが出来る。
おそらくこういうことであろう。
学生街というエリアは少し特別だ。
彼らは「来て、去る者」であり、
「多感な時期」の「これからの人間」である。
そういう彼らを
「一過性のものとして受け入れ、また心地よく送り出してあげたい。」
そういう気分が表現されているのではないだろうか。
いわゆる排外的な「内輪ノリ」でもなく、
また匿名性の高い「ただの客扱い」でもない、
「お互い気持ちよく過ごせるように適切な距離、マナーを考えましょう。」
「私達にはあなたを受け入れる準備があるので甘えてもらって構いませんよ。」
そういう「気分」の反映としての「ようこそ」の文化が息づく町。
僕のような人間にもとても居心地がいいのである。
大吉のおかみさんの言葉。
「大学を卒業して、立派になった子達がまた遊びに来てくれるのが本当に嬉しい」
この心意気である。
金沢の「いき」の一つであることは間違いない。
そういう町が金沢には残っている。
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